ご利用者様の事例
- 五平餅の「ちから」
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ご利用者様情報ご利用者様:92歳 男性 介護:要介護3
ご利用者様の環境:奥様と二人暮らし。70代前半までは仕事もこなし趣味の鮎釣りにもよく行かれてました。
6年前に脳梗塞をおこし入院されましたが左足に少し麻痺が残ってしまいました。
この頃から少しずつ気力が薄れ家に閉じこもりがちになり下肢の筋力も減ってきてしまい、
歩行が思うようにいかず食欲も減っていきました。奥様も腰痛持ちで自分の事で精一杯でした。デイサービスに通うようになってもあまり変化はありませんでしたがデイに来て初めての手作り五平餅に参加され笑顔とやる気が出ました。これからも同年代の方々と交流しながら楽しみを持って過ごして行けるよう支援します。
中部地方の山間部に伝わる郷土料理、五平餅はハレの日の食べ物として食されてきました。
私たちはよく五平餅を手作りします。
炭をおこしたり、炊きたてのご飯をついて形を整えたり、
このときばかりにせっせと五平餅にタレをつけたり焼いたりと、作業を手分けし協力しながら
作り上げていく工程はとても楽しい時間です。焼いてる間は香ばしい香りが充満して食欲をそそります。日頃食欲のない方も
そのときは喜んで平らげます。 - 実は将棋強いんです
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ご利用者様情報ご利用者様:85歳 男性 介護:要介護1
ご利用者様の環境:息子さん夫婦と3人暮らし。
家で閉じこもりがちでお風呂に入る事を嫌がられるので、ご家族も困ってました。
デイサービスに通い入浴は出来るようになったものの、いやいや通っている状態でした。
後にわかった事ですが将棋仲間の友人たちと会う機会が失われ、孤独や喪失感を感じておられたのかもしれません。困った事が起こる原因の、見えることだけに気を向けず、歩んで来た道のりや言葉に出来ない思いを汲み、寄り添う事で良い方向へと向かうことが出来ると感じる事例です。Iさんは10日に一度くらいしかお風呂に入りません。家でテレビを四六時中見ていて動くことが少ない。
何もしたくない。
なんとかデイサービスへ通える事になったのですが
いやいや通ってる。
あるときスタッフがオセロの対戦相手をIさんにお願いしました。
Iさんは将棋がいいと言われました!(早く言ってよ~)
強いの何の!誰もIさんにはかないません。
将棋の好きな方が他にも来られるようになりIさんは今では足取り軽く?!にこにこ笑顔で通われてます。